50年前の冬
50年前の昭和47年(1972年)、9歳〜10歳時の冬の生活。
当時は電気を使う暖房は無く、
店先にガスストーブがあるものの、あとは豆炭コタツと火鉢、寝る時に豆炭あんか。
いつの話?・・となりそうだけどこの頃はこんな感じだったのです。
豆炭コタツと火鉢では、今の様な室温ではなかったと思うが「寒くて寒くてしょうがない」という記憶はない。
後にこの時の話をすると「うそでしょ!」と言われるくらい時代遅れだった。
外へ出るのが好きで毎日の様に雪遊びをしてたので、長靴の中はグショグショ。
当然、毎年足の指がしもやけになる。
当時のしもやけ対策は、火鉢の上に金だらいを置き生姜をすり下ろしたお湯に足を入れるというもの。
椅子に座り、金だらいの中にはかまぼこの板を入れて、その上に足を乗せて温める。
そして赤黒くなった指には火で炙った針を刺して「毒血」を出す。
うそでしょ?
いえいえ、10歳ころのホントの話なんです。
大人になってからは足が冷たいと具合が悪くなりそうだけど、この当時は気にならず・・
それがチョット不思議です。
その他、50年前の冬で覚えてることは、
家の前にかまくらを作って中で飲み食いしたこと、
チェーンを付けた車の「シャンシャンシャン・・」という音、
特に夜は音の響き方が特別な感じだったのをよく覚えてます。
サラリーマン時代に身体を壊し、退職してから身体のこと・食べ物のことなどいろいろ調べました。
今となってはそれが役立ってるのか、食べ物・服・室温など意識するようになって、
それだけ歳を重ねたのか・・と思ってしまうのでした。