Tシャツ と糸 創作 制作
大きな刺繍の入ったTシャツを見たことがありますか?
基本的には無いはずです!
何故ならTシャツは伸縮する素材、糸は伸縮しない素材だからです。
ブランドはある程度の数を作るので
ミシンで刺繍をすることになります。
そうすると洗い詰まりで模様が変形したり、
ミシン目部分が破けてしまったりします。
ですので大きな刺繍の入ったTシャツは
数を作るブランドでは不可能なことなのです。
【アサイラムの特殊刺繍】
・Tシャツの編み目の隙間に糸を通して
生地の繊維を断ち切ることなく糸を組み込む。
・糸の張り具合を加減しながら
伸縮性のあるステッチ方法で刺繍する。
この手法で刺繍することにより、
洗い詰まりで模様が変形したり、
ミシン目部分が破けることがなくなります。
また着たり脱いだりお洗濯する時など、
Tシャツが少し伸びたくらいでは糸が切れなくなります。
*この手法の名前は無いみたいです
あえて「組み込み刺繍」とでも付けておきます
手縫いにこだわるキッカケのひとつに「背守り」誕生の背景があります。
『人の手によって施された縫い目には災いを遠ざける力がある』
ということから「背守り」が生まれました。
「背守り」にしろ、戦時中の「千人針」にしろ、
この云われありきで誕生したものなのです。
手で糸を組み入れる「組み込み刺繍」、
これはある程度の数を作る
メーカーやブランドではできないことなのです。