籠目+九字=セーマンドーマン、和歌山の厄払い
陰陽師が由来の『セーマンドーマン』
「セーマン」は一筆書きの星型「五芒星」、
「ドーマン」は網目のような「九字」を意味します。
*糸の色で表情も変わります♪
セーマンドーマンの名前の由来は、
陰陽師の安倍晴明(あべのせいめい)と蘆屋道満(あしやどうまん)から来てます。
セーマン(五芒星)は、どこからでも一筆書きで描く事ができ、始めも終わりもないことから、魔物の入り込む余地がないと云われてる魔除けの図柄です。
こちらは、1本の糸で刺繍してます。
ドーマン(九字)は、護身法であると共に、魔除け、厄除けとして、非常に強い効果があると言われています。
「臨兵闘者皆陳烈在前(リン、ピョウ、トウ、シャ、カイ、ジン、レツ、ザイ、ゼン)」と印を唱える時に描かれる図形をその順番に刺繍してます。
この『セーマンドーマン』は、古くから、伊勢地方の海女さんの磯着や手ぬぐいにも描かれている「魔除け」の図柄で、
特にセーマンはひと筆書きで元の位置に戻ることから、『無事に戻ってこれますように』という願いが込められいます。
こちらは、和歌山にいらっしゃるお孫さんへのプレゼントにご注文いただいた1枚
その時に聞いたお話
和歌山のその土地では一風変わった風習があるそうで・・
厄年で産んだ子供は、形式的に捨て子にするという習慣があるんだそうです。
こちらでは、厄年での出産は「厄落とし」などと言われてますが、
和歌山では産まれた子供に厄が移ると云われてるらしく、一度道に捨てた後、拾ってくる・・
という事を実際にされたとお聞きしました!
それが、ひとつの「厄落とし」「厄払い」になってるのでしょうね。
思わず「へぇ~!」でした。
そういった風習を大事にされてるご家族、
ましてや三重のお隣、海沿いの和歌山ですから、モチーフには「セーマンドーマン」を提案させていただきました。
九字を切る順番の数字の色を変えるのもオススメです。
例えば・・
- 7の場所 → ラッキーセブン
- 8の場所 → 末広がり
- 1の場所 → 最初が肝心
- 9の場所 → 終わり良ければ全てよし
などなど・・
日本古来から伝わる「九字」と「五芒星」、背守りに入れてみませんか?